フジヤ商事法務FP事務所ブログ
雇用保険「高年齢被保険者」の雇用状況
◆今年1月に法改正
今年1月から、65歳以上の労働者についても「高年齢被保険者」として雇用保険の適用対象となりました。これは、働く意欲のある高年齢者が、年齢にかかわりなく生涯現役で活躍し続けられるような雇用環境を整備するために行われた改正です。先日、高年齢被保険者の雇用状況等について、厚生労働省によるデータ分析が行われ、その結果が公表されました(「65歳以上適用拡大に伴う高年齢被保険者の雇用状況等…
賃金が支払われない・・・・
たまたまでしょうが、ここ2週間くらいの間に2件ほど相談を受けました。一つは従業員の賃金が支払われない以外にも、半年前から給与天引きされている住民税や社会保険料までもが区役所や年金事務所に支払われていないというもの。お給料の相談もさることながら、住民税や社会保険料を二重払いしなければいけないのか?という二重の不安でした。因みに、事業所に支払い義務がある住民税や社会保険料は従業員に請求されることはあり…
減らない名ばかり管理職事件
先日コナミスポーツクラブの元支店長が「名ばかり管理職」だったとして未払い残業代を求めた訴訟の判決が東京地裁でありました。この言葉は平成20年1月にあった東京地裁判決、いわゆる
マクドナルド事件で有名になりました。労働基準法41条2号の管理監督者は①労働時間②休憩③休日に関しては適用除外と定められていますが、この管理監督者に当たるかどうかの争いが10年
近くたっても今もちこちで続いているのです。支店…
労働者の代表
労働基準法などでは、法令による届け出をする際に労働組合もしくは労働者の過半数代表者と書面を締結し届け出るよう定めています。次の事例は時間外労働をさせる場合に届け出る36協定の
有効性に関する事案です。
『埼玉・所沢労働基準監督署(井出章署長)はベトナム人技能実習生5人に違法な時間外労働をさせたとして、㈲ラビット(埼玉県入間市、機械器具製造業)と同社の取締役社長を労働基準法
第32条(労働時間)違…
社労士試験合格発表
第49回社労士試験の合格発表が本日ありました。合格者の皆さん、おめでとうございます。ここ数年難問化し受験者離れが懸念されますが、受験者数にその傾向がはっきり表れていますね。
過去を見てみますと大体5万人前後で推移してきた受験者数も、ここ2年は4万人を割っています。合格者数も大体4千人前後の動きでしたがここ3年は1~2千人台(本年は2,613人)です。
合格率も6.8%と、受験経験者・実務者としては…
無保険原付バイク
未成年の原付バイクがお客様の車に接触。事故自体は一方的な事故でしたが不安的中!無保険でした。お客様から相談の電話があり、とりあえず親権者の名前・住所・電話番号を
聞き取るよう依頼。そして未成年者に翌日親権者からお客様に電話をするよう指示。ここで事故時の初期動作(初動)は終了です。お客様は少し慌て気味でしたが、段取りを説明
しながら少しずつ冷静になっていきます。翌日父親から電話が入り、バイクは無保険…
企業向けの「障害者雇用」支援策
『高まる障害者雇用に対するニーズ』
近年、障害を持っている方に対する就労支援が各方面から進められているところです。また、来年4月からは、障害者雇用率の算定基礎対象に
精神障害者が含まれるようになり、法定雇用率が引き上げられます。そのため、精神障害者の雇用をはじめとして、企業の障害者の雇用に
対するニーズはますます高まってくることが予想されています。
『国による雇用支援も』
国も障害者雇用支援につい…
全国交通事故死者数
公益財団法人交通事故総合分析センターの公表資料によりますと、平成28年の交通事故死者数は、一般道:3,708人 高速道:196人 合計3,904人でした。
また全国を8つの地方に分けその死者数も併せて公表しました。なおこの数字は一般道に限ります。多い順から①関東一都7県:921人②東海4県:507人③北海・東北:492人
④近畿2府4県:482人⑤九州、沖縄:465人⑥信越・北陸:366人⑦中国5…
東名高速追突事故②
パート2は予定していなかったのですが、テレビ報道を見ているとある点について全く焦点が当てられていないのでここで
専門家として一言付け加えることにしました。報道によりますと、2台が停止後3分ほど経過して大型トラックが追突した
と聞いています。そうしますとトラックが100キロで走行していた場合、2台が停止時した時点でトラックが大体5キロ
後方地点を走行していたことになります。雨の日なので制限速度80キ…
東名高速追突事故
ここ連日報道されています追突死亡事故。単独事故を起こした車が横転するなどで車線をふさぐシーンは想像できても
自分が走っている車線に意味なく停止している車があろうとはなかなか考えられないことですが、よくよく考えてみますと
ガス欠やエンジントラブル、タイヤのパンクなどでやむを得ず道路上に停止してしまうことがあるかも知れません。
こういった事故の責任割合(過失割合は)基本的な考え方が確立されています。
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