フジヤ商事法務FP事務所ブログ
平成28年度労災保険データ
毎年この時期になりますと、年度更新の書類内に同封されています。
まず、保険料収入は8,717億円。保険給付に8,312億円使われました。療養(治療費)給付や休業給付で43%(3,589億円)
障害年金で18%(1,512億円) 遺族年金で26%(2,183億円) その他残りとなります。療養給付が27.5%(2,293億円)でウェイトが一番
高く、次に遺族年金の26.3%が続きます。こういったとこ…
「不合理な格差」判決(昨日の最高裁)②
前回の続きです。
似た心理に昇格や降格があります。
ある時友人がひどい降格人事を受けて落ち込んでいました。なんで落ち込んでいるかを考えると、自分は実力(わかり易い言葉で表現します)があるのに何で降格
させられるのかという心境でしょうか!?典型的な、上がったときは自分の実力、下がったときは人のせい・・という心理状態ですね。(人によってはいよいよ来る
べき時が来たと納得して受け入れる方もします)
そも…
「不合理な格差」判決(昨日の最高裁)①
労働界では大注目の最判。判決内容は新聞等に譲りますが、今回はこの事件で思いついたことを書きます。
話は少し外れますが、ある百貨店の役員の話だったと思います。若い頃にお客様の苦情に接するのですが ”このお客様は何に怒っているのだろう?” って考えた
そうです。”いやいや、今目の前で何を言われているからそれでわかるでしょう” という声が聞こえてきそうです…
小規模会社取締役の健康保険給付
このタイトルだけですと何のことかいまいちピンとこない方も多いことでしょう。マイナー論点のようで、メジャーな論点なんです。業務中に受けた傷病は労災保険の療養費などの給付を受ける
ことが出来ますが、これはいわゆる労働者を対象としています。その名の通り「労働者災害補償保険」だからです。では法人の取締役が業務災害で受けた傷病は健康保険の給付を受ければいいの?
となるのですが、健康保険は業務外の傷病に対し保…
社会保障給付費
昨日の新聞で2040年の社会保障給付費の推計が190兆円程度になるとの記事。今後も少子化が続きますと我が国の社会保障はどうなってしまうのでしょうか?
2040年度の年金が73.2兆円・医療費が68兆円・介護25.8兆円と予測されています。
2018年度の推計が121.3兆円で年金が56.7兆円・医療費が39.2兆円・10.7兆円。ここで手元にある5年前の2013年のデータ(予算ベース)を見てみまし…
生活意識調査
ソニー生命から公表された、「平成生まれ」・「昭和生まれ」の生活意識調査が興味深かったのでご紹介します。多項目ありましたが、その中で『仕事に対する考え方』についてのアンケート
結果です。有職者(平成生まれ208名、昭和生まれ293名)には、仕事に対する考え方について、【P】と【Q】、2つの内容を提示し、どちらの考えに近いか聞きました。
<理想的な仕事>とは、【P】給料が高い仕事【Q】やりがいがある仕…
新入社員意識調査
先日一般社団法人日本能率協会から発表がありました。なかなか面白いアンケート結果なので一部ご紹介します(3月~4月に調査)。
1. 今の気持ちを漢字 1 文字で表すと、「新」「挑」「努」がトップ 3。
2. 実力・成果主義志向が 6 割超。一方で、 仕事より「プライベートを優先したい」が8割近くに。
3. 上司・先輩には、「傾聴」「丁寧な指導」「意見・要望に動いてくれる」など、丁寧な対 応を望む。一…
事業主が講ずべき「パワハラ」防止策(案)
2月下旬に開催されました厚労省検討会の第8回会合において、職場におけるパワハラの定義、パワハラ防止のための対応策とメリット・デメリット、パワハラを防止するために事業主が講ずる対応策の案が示されました。このうち、パワハラを防止するために事業主が講ずる対応策の「案」をご紹介いたします。何と言っても(1)が重要ですね。
◆パワハラ防止対策の案
(1)事業主の方針等の明確化、周知・啓発
・パワハラの内…
コンビニに対する監督指導結果など
東京労働局は先月、平成29年度に管下18の労基署が実施したコンビニエンスストアに対する監督指導結果を発表しました。対象事業所269事業所うち、違反事業所は257事業所(全体の95.5%)という結果でした。当事務所でも数年前にあるコンビニから相談を受けた際に業界の実態を垣間見ました。詳細は別にしてもう驚いてしまうほどでした。よくよく聞きますとコンビニ本部は見事なくらい労務管理に関しノータッチ(理屈上…
飼い犬の損害賠償
先月大阪地裁で判決がありました訴訟。ランニング中に飛び出してきた犬を避けようとして転倒し右手首を骨折したとして、40代男性が飼い主の女性に約3,950万円の損害賠償を求め、約1,280万円の支払いを命じたものでした。女性は犬にひもを付けて散歩していましたが、別の飼い主が散歩させていた柴犬を見て突然走り出したため、ひもから手を離してしまい避けようとした男性が転倒し右手首を負傷、その後後遺障害が残った…