フジヤ商事法務FP事務所ブログ
精神障害に関する労災補償状況~厚労省
令和4年度「過労死等の労災補償状況」より
◆令和4年度の精神障害の労災請求件数、支給決定件数は過去最多
厚生労働省が公表した令和4年度「過労死等の労災補償状況」によれば、仕事による強いストレスが原因で発病した精神障害の状況について、労災請求件数は2,683件で前年度比337件
の増加、支給決定件数は710件で前年度比81件の増加となっています。この数はいずれも統計開始から過去最多となっ…
副業への労働者の意識は?~(独)労働政策研究・研修機構の調査より
平成30年1月に「副業・兼業の促進に関するガイドライン」を策定(令和2年9月に改定)するなど、政府は副業・兼業(以下、「副業」という)を推進しており、企業にもそのための対応を求めているところです。では、実際、労働者の副業の実施状況や副業への意識はどのようになっているのでしょうか。
◆副業をしている人は6.0%
独立行政法人労働政策研究・研修機構が実施した「副業者の就労に関する調査」(調査期間:令和…
足立区エンディングノート
先月より無料配布が始まりましたが、好評につき増刷が決まったそうです。当事務所でも入手しましたがよくできた内容となっています。区民事務所や地域包括支援センターで入手できますのでご興味のある方は足を運んでみてください。
こちらからご覧いただけます>>
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フリーランス保護新法が成立しました
令和5年4月28日、「特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律案(フリーランス・事業者間取引適正化等法案)」が参院本会議で可決・成立しました。この法律では、特定受託事業者(フリーランス)へ、物品の製造、情報成果物の作成またはサービスの提供を委託する特定業務委託事業者に対し、「取引の適正化」と「就業環境の整備」を求めています。法案の概要は、以下のとおりです。
◆取引の適正化のために
(1) 業…
ハラスメントの潜在化、防ぐには
ないように思えても、実際はハラスメントによる退職者が発生しているという可能性を示唆する調査があります(パーソル総合研究所「職場のハラスメントについての定量調査」)。
◆離職理由の潜在化
ハラスメントによる離職は年間約87万人いて(2021年)、そのうち約7割の人が、ハラスメントが離職理由であることを会社に伝えていないそうです。また、ハラスメントのなかで会社が実際に対応を行ったのは17.6%しかない…
障害者の法定雇用率引上げと支援策の強化
◆法定雇用率が令和8年に2.7%に
令和5年度より、「障害者の雇用の促進等に関する法律施行令及び身体障害者補助犬法施行令の一部を改正する政令(令和5年政令第44号)」などの公布により、障害者の法定雇用率が引き上げられることになりました。民間企業の法定雇用率は、令和5年度は現行の2.3%のまま据え置きとなり、令和6年4月に2.5%、令和8年7月に2.7%に段階的に引き上げられることになります。つまり…
3月からの協会けんぽの保険料率と4月からの雇用保険料率
◆令和5年3月分からの健康保険料
令和5年3月分(任意継続被保険者にあっては同年4月分)の都道府県単位ごとの保険料率が全国健康保険協会のホームページに公表されました。
令和4年度から引上げとなった都道府県は13、引下げとなった都道府県は33、現状維持は1県です。東京都は10.00%になります(令和4年度9.81%)。
なお、40歳から64歳までの方に加算される介護保険料率は、1.…
コロナ禍における職業生活のストレスに関する調査結果
◆コロナ禍で仕事のストレスはどう変わった?
日本労働組合総連合会(連合)は、コロナ禍における職業生活に関する意識や実態、ストレスの状況を把握するために、「コロナ禍における職業生活のストレスに関する調査2022」を行い、その結果を公表しました(18~65歳の被雇用者1,000名の回答を集計)。調査では、「コロナ禍前と比べて、仕事や職業生活に関してのストレスが増えた」と答えた方が36.6%いました。…
「賃金」に関する改正への対応
4月1日以降、月60時間超の時間外労働の割増賃金率が50%(深夜割増賃金率は75%)となります(引上げ分の割増賃金支払いに代えて有給の休暇(代替休暇)の付与も可能)。就業規則等の見直しの要否とあわせて、残業の申請・承認、残業時間が長い従業員への健康管理も含めた注意喚起など、長時間労働を抑制する取組みができているか確認しておきましょう。 また、2020年4月以降賃金請求権の消滅時効期間が3年に延長さ…