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H29 労働保険収支状況 

毎年この時期になりますと労働保険申告用紙と一緒に労災保険や雇用保険の収支のお知らせがあります。大きな金額を表にまとめてみました。目につくのは労災保険の療養給付です。いわゆる治療費のことですが、実は治療費は他の分野でも高い数値となっています。それが交通事故や生活保護の医療扶助です。生活保護では4割以上のウェイトを占め、交通事故では傷害部分の120万円の限度額が変わらないのは治療費に理由がありそうなのですが(被害者補償の強制保険で被害者以外に多くの保険金が支払われることへの懸念)、治療費の圧縮は大きな課題と言えそうです。雇用保険は給付額の大きさにビックリです。失業対策の求職者給付を始め、育休給付や高年齢継続給付は労働環境にはなくてはならないセーフティガードです。雇用保険の収支は安定していますので必要に応じどんどん給付の充実を期待したいですね。

労災保険料等収入              1兆2,177億円        

労災保険給付合計                8,317億円    

療養給付                    2,380億円     

休業給付                    1,287億円     

障害年金                    1,489億円     

遺族年金                    2,160億円               

雇用保険料等収入              2兆2,757億円  

雇用保険給付合計              1兆4,988億円 

求職者給付              5,839億円

育児休業給付             4,774億円

高年齢雇用継続給付             1,743億円

 

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