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労働事件あれこれ

香川・丸亀労働基準監督署は労働者12人の約2カ月分の賃金を全く支払わなかったとして、㈲くらや(香川県丸亀市)と同社の代表者を最低賃金法第4条(最低賃金の効力)および労働基準法第24条(賃金の支払い)違反の疑いで高松地検に書類送検しました。同社は居酒屋店を1店舗運営。同社の代表者はアルバイト9人と正社員3人に対し、平成2910月1日~1124日までの賃金を全く支払わず。不払い総額は2773828円に上る模様。 

鹿児島・名瀬労働基準監督署はいわゆる労災かくしをしたとして、奄美大島酒造㈱(鹿児島県奄美市名瀬)と同社の代表取締役を労働安全衛生法第100条(報告等)違反の疑いで名瀬区検に書類送検しました。同社は「高倉」や「浜千鳥乃詩原酒」などの銘柄の黒糖焼酎の製造・販売を営んでいます。労働災害は平成29年11月28日に、同社の龍郷工場で発生。40代の男性労働者が焼酎タンクの上を移動中に転び、腰の骨を折った。労働者は20日間休業。労働安全衛生法は休業4日以上の労災が発生した場合、事業者は遅滞なく労働者死傷病報告を所轄の労基署に提出しなければならないと定めています。しかし、同社の代表取締役は、被災労働者本人が「健康保険で治療します」と言ったため、労災かくしに当たると認識しつつ、それを黙認したというものです。

山梨・都留労働基準監督署はコンテナに廃棄物を入れる作業中に54歳の男性労働者が頭を強く打ち死亡した労働災害で、光洋化学㈱(東京都渋谷区)と同社の上野原工場の工場長を労働安全衛生法第20条(事業者の講ずべき措置等)違反の疑いで甲府地検に書類送検しました。 同社の上野原工場では建築関係で使う粘着テープを製造。労働災害は平成29年9月20日に発生。労働者はコンテナに廃棄物を入れる作業に従事。作業は廃棄物を入れたロールボックスパレットをフォークリフトで運び、高さ約1.5メートルのコンテナの上にパレットを載せ、コンテナの縁に上り廃棄物を投入するというものだったそうです。労働者は一人で作業をしていたため、現認者はいなかったが、コンテナの上からパレットごと転落したか、コンテナへの移動中に落下してきたパレットに激突したとみられています。労働者は頭を強く打ち、急性硬膜下血腫により死亡。


 

 

 


 

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