フジヤ商事法務FP事務所ブログ
「長時間労働が疑われる事業場」の実態
労基署の監督指導結果より
◆10,059事業場が是正・指導の対象に
1月中旬に厚生労働省から、昨年4月~9月に行われた労働基準監督署による
監督指導結果(長時間労働が疑われる事業場に対する監督指導結果)が公表
されました。
今期は、「1カ月当たり80時間を超える残業の疑いがある事業場」や
「長時間労働による過労死などに関する労災請求があった事業場」など、
10,059事業場が是正・指導の対象となっており、このうち
6,659事業場(66.2%)で労働基準法などの法令違反があったとの
ことです。
なお、前年同期の監督指導件数(法令違反あり/実施事業場)は、次のように
変化しています。
・平成27年:3,823/ 4,861
・平成28年:6,659/10,059
平成27年度は、「月100時間」を超える残業が疑われる事業場等が対象で
あるのに対して、平成28年度は「月80時間」に対象が拡大されたという違いは
ありますが、長時間労働やそれに伴う健康障害などに対しては、より厳しい目が
向けられていると理解したほうがよいでしょう。
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